中国国務院はこのほど、「『第13次5カ年計画(十三五)』国家科技創新計画」(以下、計画)を正式に発表した。「計画」は「十三五」の期間(2016-2020年)に、すでにある国家科学技術重大特別プロジェクトを着実に実施、2030年に向かって国家の戦略的意図を具体化する重大科学技術プロジェクトを改めて打ち出す方針を示した。
深宇宙、2020年までに中国初の火星探査機を打ち上げへ
中国は「十三五」の期間に天宮二号宇宙実験室、宇宙ステーション試験コアモジュール、有人宇宙船と貨物輸送宇宙船を打ち上げる予定で、貨物輸送や宇宙飛行士の中・長期駐留などの技術を確立し、中国が近地点宇宙ステーションを全面的に建設する基盤を固める。
2020年までに中国初の火星探査機を打ち上げ、火星周回、進入、着陸、巡視に関するコア技術のブレークスルーを目指す。火星周回・着陸・巡視探査機を一度発射することで、火星の全体的・総合的な科学探査を行い、最初の高度な火星探査任務を完成させ、中国の月以遠の深宇宙探査能力を大幅に向上させる方針だ。