●中国のイノベーションを推進
中国国家統計局の盛来運報道官は、今回のGDP算出方法改革について、世界との整合、中国イノベーションの推進という2つの狙いがあると説明した。
中国科学技術部革新発展司の許倞司長は、中国の年間研究開発費がすでに世界第2位となっているものの、累計でみると歴史的な負債がかなり残っていると指摘。歴史的な負債は補う必要があり、これは中国がイノベーション型国家に向かう上で避けては通れない道になると話した。
許倞司長は、研究開発投資では特に地方の投資不足が目立っており、その大きな原因の一つとして、研究開発投資がGDPに算入されないために地方政府の積極性が低いことを挙げた。今回の研究開発費をめぐるGDP算出方法改革はこのような投資指向を変え、地方政府による研究開発投資の強化へ導くことになるとの見方を示した。
「新たな研究開発費のGDP算出方法は中国の科学技術イノベーション推進と合致し、全社会の研究開発投資の拡大につながり、イノベーション成長理念の堅持、供給側構造改革の推進、イノベーション主導成長戦略の実施の全てにポジティブな作用と深遠な影響を及ぼすだろう」と述べている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月16日