広くて快適で堂々としている。これはブラジル・リオデジャネイロの地下鉄4号線に乗った時の感想だ。車内は銀白色を基調とし、座席はステンレス製で清潔かつ実用的だ。ドア近くの2人分の座席の上には青いマークがあり、障害者や妊婦、乳幼児を抱えた人の優先席であることを示している。一番後ろの車両のドアには、目の覚めるような赤いマークが張られ、午前6~9時と午後5~8時には、女性専用車両になることを知らせる。地下鉄全体に温かな思いやりの心が溢れている。「経済日報」が伝えた。
この地下鉄を走る車両はすべて中国製だ。中国中車長春軌道客車株式有限公司の王懐豊・海外駐在代表は、「弊社はこの『五輪地下鉄』に15台・90両の地下鉄車両を提供した。線路は海の近くを走り、湿度が高いため、車体にはA型ステンレス車両を採用した。6両編成で、最高設計速度は時速100キロメートル。リオの暑い気候に合わせて、車内には高効率のエアコンを設置し、22度前後の快適な車内温度を保つようにしている」と説明する。
地下鉄の運行がスムースに行えるかどうかは、メンテナンスがカギだ。同公司では全精力を注いで製造した車両を提供しただけでなく、ブラジルの運営サイドと力を合わせ、保障サービスを担当するチームを発足させ、24時間・全天候型の保障を実施し、作業員は朝・昼・晩の3交代制で、車両が故障ゼロで車庫を出て、故障ゼロで車庫に戻ることを保証している。同公司の技術者とサービス担当者が「毎日必ず点検する」作業システムを確立し、小さなものでは小さなネジから、大きなものではエンジン設備まで、すべての部品について網の目のような細かい検査が行われる。