その後、5ノードや46ノード、合肥・済南都市内ネットワーク、「京滬(北京・上海)」都市間ネットワークへと量子通信ネットワークは絶え間なく拡張。約10年が経ち、量子衛星の打ち上げ成功によって量子通信ネットワークは真の「広域」、「大陸間」コミュニケーションに昇格し、情報暗号伝送に「天地一体」の注釈を付けた。
量子通信という「永久に解読不能な」安全伝送方式は多くの人には難しくて理解できないが、記者の取材によると、この技術はすでに市場で産業化への応用が進んでいる。中国科学技術大学の潘建偉教授グループを技術的に頼る科大国盾量子技術股份有限公司(科大国盾)は、量子通信を日常生活に持ち込み、量子暗号通信端末・設備、ネットワークスイッチ/ルーター設備を中心とする量子情報安全システム全体のソリューションを打ち立てた。
量子通信の市場規模はいったいどれくらいの大きさなのか?中国の方正証券は、専用ネットワークの市場規模が2017年に180億元前後、専用ネットワーク量子通信の市場規模が35-45億元に上るとの予測を示した。向こう3-5年以内に量子通信の市場規模は100-130億元になると予想。短期的には、「第13次5カ年計画」などの政策、政務と軍事専門ネットワーク情報安全のニーズ、科学研究機関による産業化の推進、公共通信ネットワークでの試験・小規模応用が後押しするとみている。