2016年4月27日、独ハノーバー工業博覧会。独ロボット企業クーカの展示ブースでスタッフがロボットアームを操作している。
西側メディアによると、産業用小型ロボット“LBRiiwa”が今年4月、ドイツのハノーバー工業博覧会で展示され、世界を驚かせた。ドイツのクーカが開発したこのロボットが開幕式で行ったパフォーマンスが、周囲を驚かせたのだ。開幕式に出席したドイツのメルケル首相とアメリカのオバマ大統領もこれに注目した。クーカはドイツの工業分野で最も優れた「宝」と言えるだろう。
とはいえ、スペイン紙「エル・パイス」の8月21日付記事によると、同博覧会が閉幕して数週間後、クーカの未来に大きな変化が生じた。中国大手家電メーカーの美的集団が45億ユーロでの買収を発表したからだ。このニュースはドイツを動揺させた。ドイツのガブリエル経済相がクーカに対し、代替買収案を準備するよう手配するほどだった。ドイツの大手工業集団が連合を組成し、美的の買収案に対抗することで“インダストリー4.0”時代のドイツのトップ企業の擁護者となろうとした。