中国の電子商取引(EC)業界は、世界で絶対的な優位を占めている。海外調査機関がこのほど発表した統計データによると、世界10大EC企業のうち、アリババが26.6%の市場シェアにより、断トツで世界一のEC企業になった。この上位10社には中国企業4社が含まれる。
アリババが2位以下に圧倒的な差をつけている。米国のアマゾンは13%で2位、eBayは4.5%で3位。中国の京東が3.8%で4位、日本の楽天が1.5%で5位。
伝統的なEC大手を除き、携帯電話などのハードメーカーもその出荷台数によりトップ10入りしている。アップルストアは1.4%で6位、中国の小米商城は1%で8位。家電売場からEC事業を手掛けるようになった蘇寧は1.3%で7位、米国のデルは0.9%で9位。注目すべきは、トップ10のうち伝統的な小売企業が1社のみだったことだ。ウォルマートのEC事業は0.8%のシェアで10位。
研究機関はさらに、2015年世界B2C調査報告書を発表した。それによると、世界のB2C市場は堅調で、クロスボーダーオンライン小売業の台頭により、ECサイトの優位性が高まっている。
yStatsのデータによると、2015年の世界オンライン小売額上位5社のうち、米国が2社、中国が2社、中国が1社となっている。この5社は世界のオンライン小売総額の14%を占める。消費者が商品の価格と品種に厳しくなっており、多くの現地のオンライン商品は購入者の需要を満たせなくなっている。これはアリエクスプレス、eBay、アマゾンなど世界の多くのEC企業が、国際市場でシェアを争奪する理由となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月24日