IT調査会社「ベン・トンプソン」の創業者は、経済日報のインタビューに応じた際に「率直に言えば、中国が米国を剽窃するという説はもうとっくの昔のことで、モバイル分野ではその真逆となっている。米国が頻繁に中国を剽窃するのだ」と話した。
西側諸国の人々にとってはこれまで、「剽窃」「偽物」「パクリ」が中国IT商品の特徴だった。しかしながらニューヨーク・タイムズは8月上旬、「シリコンバレーが中国企業をパクる時が来た」と題した記事を掲載し、シリコンバレーで大反響を呼んだばかりか、西側諸国の人々に自省を促した。
中国の創業ブームは近年、イノベーションで知られる米シリコンバレーを追い越すほどとなっている。この記事によると、中国はモバイル技術の最先端を走っている。微信(中国版LINE)と支付宝(オンライン決済サービス)の登場により、二次元コードがショッピング、タクシー、出前の最も人気ある決済方法となった。中国の科学技術製品はある面で、米国のフェイスブックやツイッターなどを超えており、他国が中国に学ぶという現象が生じている。一部の西側IT企業は中国企業の革新から、創意を見出そうとしている。この変化は、中国が世界IT産業の発展で、より大きな発言権を手にできることを意味する。中国では、モバイルデバイスで決済し、サービスを予約し、動画を鑑賞し、データを検索する人が、全世界のどの国よりも多い。中国のモバイル決済総額は昨年、米国を超えた。