日本の内閣府は15日、今年第2四半期の国内総生産(GDP)速報値を発表した。物価変動の影響を除いた実質で前四半期より横ばいとなり、予想の0.2%を下回った。年率換算では0.2%で、同じく予想の0.7%を下回った。日本経済は2四半期連続で成長しているが、成長率は低下し、かつ予想を下回っている。
実質GDPの構成を見ると、内需の寄与度は0.3%、外需はマイナス0.3%。項目別に見ると、個人消費の成長率は0.2%で、2四半期連続で成長を維持した。日本の内需が低迷し輸入が減少していることから、輸入が0.1%減となった。またドルに対して円高が進行し、海外の経済減速により悪影響が生じ、輸出が勢いを失い1.5%減となった。住宅投資は5.0%、公共投資は2.3%、設備投資は0.4%減。
エコノミストは日本経済の今後を楽観視していない。スタンダード・チャータード銀行のエコノミストは、GDPデータは企業の経営リスクを反映しているが、データは英国のEU離脱による悪影響をまだ反映していないと述べた。野村證券の桑原真樹アナリストは、年初より円高が進行しており、投資を静観する日本企業の心理が浮き彫りになっていると指摘した。