中国経済は一体どのような状態なのか。改革開放の最前線である広東省に焦点を合わせれば、興味深い現象に気づく。バービー人形を安売りせざるを得ない玩具メーカーもあれば、半年で国内の携帯電話売上高がアップルの6割を超えるIT企業の華為もある。
従来型産業の調整が加速し、新興の原動力が高まっている。これが現在の中国経済だ。国家統計局の盛来運報道官は中国経済を概括する5文字として「穏、進、好、新、難」を挙げた。
「穏」は平穏な経済運営を指し、「穏」の趨勢が持続している。経済成長は比較的平穏で、雇用と物価も平穏を維持している。今年第1四半期と第2四半期の中国のGDP成長率は6.7%であり、段階的な落ち着きの趨勢を示した。7月の調査失業率は全体的に下がり、1.8%という物価上昇幅は依然として総体的に低く、経済運営は合理的な範囲内にある。
「進」は主に供給側構造改革とモデル転換・高度化の着実な推進、強化だ。産業構造と地域構造はいずれも最適化されている。上半期に第三次産業がGDPに占める割合は54.1%に達し、前年同期比1.8ポイント高まった。中・西部地域の工業生産額(付加価値ベース)の伸びはいずれも東部を上回り、平均水準を上回った。
「新」は主に中国の新たな経済発展の趨勢が良好であり、新たな原動力が高まっていることを指す。新たな企業が急激に増加し、新たな産業が一層活発化している。7月にハイテク産業と設備製造業の生産額(付加価値ベース)はそれぞれ12.2%と10.7%増加した。新たな業態と新たなビジネスモデルは比較的高い成長速度を保っている。ネット配車予約、オンライン教育、医療など様々な新たなビジネスモデルが次々と現れている。