9月5日、テンセント株が香港株式市場で急騰し、同社の市場価値は1兆9900億香港ドルとなった。これにより、アジアで最も市場価値の高い企業となった。テンセント株の価値はこの12年で284倍に膨れ上がった。現在、テンセントとアリババは中国IT企業のトップの座を争っており、百度を大きく引き離している。
テンセントの市場価値は現在2565億ドルで、アジア上場企業の中でトップ。中国移動(チャイナモバイル)は2540億ドルで2位となっている。アリババとサムスンは3位と4位で、それぞれ2500億ドルと2290億ドルだ。
JPモルガン・チェースが先ごろ発表したレポートでは、テンセントのスマホゲーム業務の業績が予想を上回っている上、動画やデジタルテキストの量が増加するに従い、娯楽分野の広い領域で強みを見せていると指摘。その結果、テンセントに強気の評価をしており、2017年6月の目標株価を260元とした。これは2017年の予測PERの34倍である。これはテンセントのユーザーの増加と支出額の増加がまだまだ続くと考えているためだ。モルガン社の分析によると、現在の市場価格は2017年の予測PERの26倍であり、広告収益が膨らんでいることから、予測PERは今後12か月間でさらに上昇するとしており、長期的には株価は300元まで上昇するという。シティオリエントやゴールドマンサックス、クレディスイスなども、同社の評価を「買い」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月6日