今年2月に開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議は、構造改革は生産性と潜在的な産出を高める上で重要な力を発揮していると指摘した。各加盟国は各国の承諾を踏まえた上で、構造改革をさらに強化することを約束した。一連の改革の重点分野と指導原則により、G20加盟国の構造改革に参考材料を提供する。また一連の指標を設け、国情の多様性に配慮すると同時に、各加盟国の構造改革の進捗と、それが構造問題に対応しうるかをより良く評価・観測していく。
今年7月に開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議は、構造改革の推進で再び重要な一歩を踏み出した。会議は成長枠組み作業チームが準備した「構造改革の深化に関するアジェンダ」を採択した。会議は構造改革の9大優先分野を踏まえた上で指導原則を制定し、同アジェンダの実施と改善を約束した。
これらの重大な成果により、G20杭州サミットは構造改革でより大きな進展を実現し、世界の経済成長の堅固な基礎を築いた。G20杭州サミットの開幕式で、習近平国家主席は全世界に「中国の主張」を伝え、加盟国は自国の実情と結びつけより全面的なマクロ経済政策を採用し、効果的な各種政策ツールを使用し、財政・金融・構造改革に同時に配慮し、世界全体の需要拡大に努め、供給の質を全面的に改善し、経済成長の基盤を固めると提案した。
この主張は、中国が実行中の供給側構造改革の強化、供給体制の質・効率向上の改革と一致する。国連の職員は「力強い構造改革は、技術の進歩と経済のモデルチェンジ・アップグレードに対する制度革新の促進力を示した。これは経済の力強い、持続可能な成長を促す重要な手がかりだ。中国の供給側構造改革は重要な模範であり、全局面かつ全世界に影響を及ぼす」と評価した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月7日