国務院発展研究センター対外経済研究部の趙晋平部長は、「習近平主席がBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国)非公式首脳会議で提起した4つの提案は、発展途上国が世界的な問題に対処するうえでの基本的な立場と態度を反映している」と指摘した。BRICSの協力強化、成長モデルの刷新、力の集結は、世界経済の新たな原動力育成にプラスに働くとしている。
趙晋平氏は、「世界金融危機の発生後、BRICSの対話メカニズムが生まれ、世界経済の政策協調とグローバルガバナンスの構造改革で重要な役割を発揮した。BRICSはいずれも世界で重要な発展途上国で、その協力は世界の経済成長にも、ガバナンス構造改革にも大きく影響する」と指摘。BRICS首脳がG20杭州サミット期間中に会談を行うことは重要な歴史的意義があるとみている。具体的な意義は下記の通り。
【1】成長モデルの刷新という観点から見ると、BRICSは世界経済でのウェイトが高まりつつあるが、既存の世界経済政策協調メカニズムには充分に反映されていない。BRICSが政策協調の強化を通じ、共同で成長モデルを刷新、世界の経済成長に新たなエネルギーを供給することは重要な意義がある。