注目を集めた杭州G20サミットが豊富な成果を挙げて閉幕した。次回のサミットは来年7月初旬にドイツのハンブルクで開催される。ボンを所在地とする、世界的に著名なシンクタンクであるドイツ発展研究所(DIE)は、中国がサミットの組織やアジェンダ設定において際立ったコントロール能力を発揮しており、来年の開催国であるドイツの大きな参考になると指摘している。
ドイツ発展研究所の所長であるDirk Messnerは取材に対し、「以前と比べて中国のG20サミットはアジェンダが豊富になった。今回のサミットでは、世界の持続可能なインフラ、グリーンファイナンス、国際発展などの推進に新たな貢献をしたことに敬服している。来年の主催国として、ドイツはこの面で引き続き努力しなければならない」と述べる。
「ドイツから見ると、今回の中国でのサミットは、アジェンダにおいていくつかの非常に重要なものがあった。我々シンクタンクも橋渡しすることができる」と同氏は続ける。同氏は10年前から、持続可能な発展に関する問題について中国政府にコンサルティングしている。