ST済柴が6日、中国石油天然気集団から755億元の金融資産の注入を受ける再編案を開示した。その資金調達者である国有資本リスク投資基金が、正式にA株に登場した。同基金は今年8月、中国国新控股有限公司によって設立された。規模は2000億元で、企業の技術革新と産業アップグレードの促進を目的とする、現時点で最大規模の「国家級」ベンチャーキャピタルだ。
中国交通建設株式有限公司の公告は先週、中国国新控股有限責任公司を背景とする1000億元クラスのファンドを公開した。国新国際投資有限公司が中心となり、1500億元規模の「国控基金」を設立し、中央企業の国際化を支援することになった。
「一帯一路」に焦点を絞る国控基金
中央財経指導チームが今年8月に出した、国家国有資本ベンチャーキャピタルの設立に関する指示を実行に移すため、国務院国有資産監督管理委員会の手配と指導を経て、国有資本運営公司の試行企業である中国国新控股有限公司が中心となり、国有資本リスク投資基金を設立した。
国有資本リスク投資基金が産業アップグレードに取り組むのと比べ、国新国際投資有限公司の国控基金は「一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)」と国有企業の海外進出に焦点を絞る。