中国交通建設株式有限公司が8月末に発表した公告によると、国新国際投資有限公司は一部の中央企業、国内金融機関と共同で「国控基金」を設立し、中央企業の国際化経営を支援する計画を立てている。ファンドの規模は1500億元で、1期目として500億元を調達する。うち国新国際投資有限公司のファンド運営者を無限責任組合員(GP)とし、中国交通建設株式有限公司傘下の中交基金を有限責任組合員(LP)とし、5億元出資する。
上述したファンドの期間は15年で、10年の投資期間、5年の退出期間が含まれる。ファンドは商業化の原則に基づき運営。「一帯一路」、生産能力・設備製造の国際協力といった国家戦略を実行に移し、市場化運営と効果的に結びつく。主な投資先には、ハイエンド製造分野の国際M&A、生産能力の国際協力、重大国際プロジェクトの請負、競争力のある産業の海外進出が含まれる。
国新国際投資有限公司とは一体何者だろうか?これは公式サイトのない、謎に包まれた企業だ。ST済柴の最新の公告によると、中国国新控股有限公司は今年5月31日時点で国新国際投資有限公司の100%の株式を保有している。後者は中国香港で登録され、現在の登記資本金は97億4700万ドル。招商銀行は今年3月上旬、国新国際投資有限公司は国務院有資産監督管理委員会と国家外貨管理局の共同出資会社であることを明らかにした。
国新国際投資有限公司の筆頭株主は以前、国家外貨管理局の傘下企業だった。機能の位置づけを見ると、中国国新控股有限公司は国有資本運営プラットフォームで、国新国際投資有限公司は主に海外事業への投資、国有企業の海外進出の支援に取り組む。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月8日