8月の統計データによると、中国の外貨準備高が2カ月連続で減少した。これについて一部の市場関係者は、季節的要因が8月の外貨準備高に影響を及ぼしたが、緩やかな減少は想定通りで、変動幅は依然としてコントロール可能な範囲にとどまっているとの見方を示した。中国経済の成長リバランスのプロセスが強固となるのに伴い、外貨準備高は年内小幅な変動トレンドが続き、資本流出の圧力は緩和されると予想。また、米FRBによる利上げの時期に関わらず、市場には十分に織り込み済みなため、影響は比較的穏やかなものになる見込みとしている。
8月の統計データによると、外貨準備高が2カ月連続で減少し、今年の最低水準まで減ったが、依然として合理的な変動範囲に収まっており、市場では外貨の大幅な流出に対する懸念は低下し始めている。
市場関係者は、季節的要因が8月の外貨準備高に影響を及ぼしたと指摘した。8月は海外旅行者と海外留学者の数が比較的多かったことで外貨購入の需要が増えた上、第3四半期に海外上場銀行の一部が配当を行うことも外貨準備高に影響を及ぼしたと分析。
ただ、全体的にみると、8月の減少率は依然として小さく、前月比でわずか0.5%減にとどまり、ここ数カ月にわたって外貨準備高の変動はコントロール可能な範囲に収まっているとの見方を示した。