【2】グローバルガバナンスの整備という観点から見ると、新興経済国はグローバルガバナンスのなかで発言権と影響力を高める必要がある。これに対応し改革に着手している国際機関もある。IMFは議決権の見直しを進め、新興経済国の割合を増やしている。長期的に見ると、発展途上国、なかでもBRICSの世界経済での地位は向上しているため、BRICSはグローバルガバナンスへの積極的な参画を通じ、世界の重要な対話に参加する必要がある。また交流プラットフォームを通じてBRICSの声を届け、BRICSの意見を提起する必要がある。これも発展途上国の意見をある程度反映しており、世界経済の均衡ある包括的発展に重要な意義がある。
【3】国際正義の維持、平和で安定した発展環境の構築という観点から見ると、BRICSは共に平和な発展環境を維持しなければならない。BRICSは良好な外部環境により自国経済の成長と世界経済の繁栄を促進する必要がある。この点から言えば、BRICS間の協力は世界の地域の安定だけでなく、世界の経済環境の安定にも重要な影響を及ぼす。
【4】国際的発展の協力促進、持続可能な発展への道という観点から見ると、BRICSが発展途上国として、協力強化を通じ、発展途上国を代表して多くの方案を提起することは、発展途上国のグローバル経済ガバナンスでの役割と発言権を高めることにつながり、世界経済の包括的成長促進に良好な環境と条件を創出することになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月8日