ASEANの専門家は、中国とASEANの関係がすでに利益共同体から運命共同体へとレベルが上がり、協力によるウインウインと平等な相互利益を通じて、中国とASEAN各国の国民に幸せをもたらしていると指摘した。また、貿易と投資の利便化を進め、西側市場の低迷によるネガティブな影響を防ぐと同時に、お互いのニーズを十分に合致させて多国間貿易・投資の協力を強化していると分析。「一帯一路」の建設推進に伴う経済・貿易や金融の提携がASEAN各国に恩恵をもたらし、中国からの資金導入も促すことで、ASEAN各国の経済成長や相互接続の深化、利益融合の実現にもつながるとの見方を示した。さらに緊密な中国-ASEAN運命共同体を構築すれば、経済、文化、安全保障などの交流が促進され、グローバルな互恵・協力の見本になるとしている。
中国国務院の李克強総理は今回の会議で、中国-ASEAN関係の発展について、「中国-ASEAN関係の新たな物語の執筆」、「政治・安全保障協力の新プラットフォームの構築」、「経済・貿易協力の新エネルギーの生産」、「人文交流協力の新支柱の建造」、「地域協力の新局面打開」という5つの提言を行った。