ヒンクリーポイントのプロジェクトは、フランス電力公社(EDF)が提供する原子炉2基を使用する。中国はこの240億ドルをかけたプロジェクトに、資金のみを提供する。ヒンクリーポイントに出資する中国広核集団はすでに、ブラッドウェルのプロジェクトに関する初歩的な覚書に調印している。アナリストは、「ヒンクリーポイントのプロジェクトは、中国がイングランド東部ブラッドウェルでより重要な原発プロジェクトに参入する地ならしになるかもしれない。それならば、中国はここから西側世界に原発技術を輸出できるようになる」と指摘した。ボイス・オブ・アメリカ(電子版)が21日に伝えた。
独ベルリンのシンクタンク「MERICS」の、欧州対中政策チーム研究担当者は「ヒンクリーポイントCプロジェクトは、完全にフランス側の設計を基礎とする。中国にとっては、ブラッドウェルのプロジェクトの方が特に重要だ。これは中国がこのチャンスを利用し、自国の技術を使用できるかもしれないからだ」と指摘した。
報道によると、中国の原子炉を使用しているのは、パキスタンのような開発途上国数カ国のみだ。ブラッドウェルBプロジェクトは現在のルールを変えるかもしれない。中国の原子炉が英国側の監督管理の批准を得て、英国で設置・使用されるかは、中国にとって極めて重要だ。このプロジェクトが、中国が西側諸国に原子力技術を輸出するドアを開くかもしれないからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月23日