商品先物市場の国際化は、大口商品に関する中国の発言力を高め、中国企業が「走出去(海外進出)」を行う際のより良いリスク管理を助けることになる。それに応じて監督管理機関も、先物市場の管理体制やリスクコントロールシステムの改革を進めなければならない。
中国商品先物市場の国際化が加速する見通しだ。中国証券監督管理委員会(証監会)の方星海副主席は先ごろ、証監会が商品先物市場の対外開放を加速し、外資系金融機関や企業による中国での投資と先物市場への参入を歓迎する方針を示した。今後は、世界ですでに一定の影響力がある先物品種を選び、海外投資家や産業顧客へ開放していくという。
「先物市場の国際化を進めることは、取引規則、制度設計を国際基準と一致させ、市場の投資品種と参加主体を対外開放することを意味する。中国先物市場の国際化とは、一つは先物品種の国際化を着実に進めることで、これが先物市場国際化の根幹となる。もう一つは、順を追って海外機関投資家を国内先物取引に呼び込み、投資家構造の多様化を進めることだ」。北京工商大学証券先物研究所の胡俞越所長はこのように説明した。