今回、取り消しとなった1240万キロワット分とは、一体どれほどの規模だろうか。世界最大の発電能力を誇る三峡ダム水力発電所の設備容量は2250万キロワットだが、今回取り消しとなったのはその半分を上回る規模とみられる。だが、韓首席情報官は、「これでも石炭火力全体に占める割合は決して大きくない」という。
データによると、2015年末時点での全国の火力発電の累積導入量は9.90億キロワットに達し、うち石炭火力は8.8億キロワットと火力発電全体の89.3%を占めた。導入量の伸びが電力需要を大幅に上回っているのが現状だ。
韓首席情報官は、「今回の取り消し措置は警鐘を鳴らす意味がある。石炭火力発電市場に伸びしろはなくなっており、これ以上の拡大はすべきではない」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月27日