周総裁はまた、世界金融危機以降、国際社会は金融政策と財政政策、さらに両者の関係について有益な議論を重ねてきたが、中国のこれまでの経験に鑑みれば、財政と金融の両面で早急に刺激策を打ち出すことは、危機に対応する上で効果的だと指摘。金融政策と財政政策は理論上厳格に区別されるが、両者の間には官民連携事業(PPP)と開発金融のようなオプションがあるとした上で、英国の銀行貸出促進策(FLS、住宅購入や中小企業向けの融資を促進するための金融機関への長期資金供給スキーム)もそうだが、中国にも類似の手法があると述べた。
ユーロ圏は単一通貨を使用しているものの、国ごとに財政政策は異なるが、中国は国土が広大で、省ごとに財政事情が異なるため、ユーロ圏の経験も一考に値すると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月9日