中国の海航集団の傘下にある渤海租賃の子会社、アボロン(Avolon)は10月6日、総額100億米ドルで米金融大手CITグループから航空機リース事業を買収すると発表した。買収対象事業の純資産94億米ドルに6.7%のプレミアムを乗せる。今回の取引は来年第1四半期末に完了する予定だが、その前に監督管理部門と株主の承認が必要となる。
CITの商用航空機事業は世界トップ10に入る航空機リース事業の一つで、航空機350機超を保有し、世界50カ国に約100件の顧客を持つ。6月末時点のCIT航空機リース事業の総資産は111億米ドル、うち負債は17億米ドル、純資産は94億米ドル。
渤海租賃は海航集団の子会社として、今年初めに約26億米ドルでアボロンを買収。CITの航空機リース事業を順調に買収できた場合、アボロンの保有・管理する航空機は910機、リース事業価値は430億米ドル超に上る見込み。海航集団もGEキャピタル・アビエーション・サービス(GECAS)とエアキャップ(AerCap)に次ぐ世界第3位の航空機リース会社となる見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月9日