英国メディアによると、南アフリカのケープタウンとジンバブエのブラワヨを結ぶ鉄道でも、ケニアのモンバサとスーダンの青ナイル州を結ぶ鉄道でも、キッチナー卿が1885年にスーダンのワジハルファとハルツームを結ぶ鉄道の最初の枕木を設置した時に、アフリカの鉄道はアフリカならではの特質を持った。
英『タイムズ』は10月7日、内陸国家のエチオピアが新設した鉄道も強烈な歴史の脈動を感じさせるものとなっていると伝えた。全長460マイル(約750キロメートル)に上るこの鉄道は、エチオピアのアディスアベバとジブチを結ぶ。ジブチはかつてフランスの植民地で紅海の港湾都市でもあり、中国と米国の軍事基地がある唯一の国家だ。
この路線は、中国の資金と人員協力のもと建設された電化鉄道で27億英ポンドが投じられ、すでに損壊したフランス植民時代の鉄道に取って代わった。今週、エチオピア独特の着色が施された車両が始発として出発し、アディスアベバから海岸までの所要時間は従来の3日間から12時間以内に短縮された。この都市から鉄道車両が出発したのは2007年以降では初めて。
「この鉄道はアフリカの経済構図を書き換えることになる」とエチオピア鉄道会社のデメク・マコネン氏は話した。経済成長がアフリカで最も速いエチオピアのハイレマリアム・デサレン首相はこの路線について、「今後建設する工業パークや近代農場へ非常に大きな貢献を果たす」との見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月9日