日本のメディアによると、レノボ・グループは日本の電機メーカー、富士通のパソコン事業を傘下に収める方向で最終調整を進めているもようだ。日本経済新聞が9日付けで報じた。
レノボは2011年にNECと合弁会社を設立し、同社のPC事業を統合。日本市場でのレノボのシェアは26%と、現時点で首位に立っているが、富士通を傘下に収めるとシェアは40%を上回ることになる。
だが、数年前まで年間の出荷台数が1500万台規模だった日本のPC市場は、今や1000万台程度に縮小している。この状況で果たしてレノボに勝算があるのだろうか?
PCはレノボの中核事業だ。「PC業界にいる多くの企業が市場から撤退したら、レノボはその分のシェアを手に入れる――レノボの楊元慶CEO(最高経営責任者)兼総裁は6月に米国で開催した製品発表会「レノボ・テック・ワールド 2016」でこう発言したが、関係者によると、この時すでに富士通と水面下で交渉していたという。