『ブルームバーグ』は北京時間10日夜、モルガン・スタンレーのエコノミストが先週、中国経済の予想成長率を引き上げたと伝えた。モルガン・スタンレーは、中国経済のパフォーマンスが素晴らしく、ネガティブな評価を払拭する状況なため、見通しを上方修正する必要があるとしている。
一部のエコノミストは依然として中国経済の成長見通しに懸念を抱いているが、モルガン・スタンレーのロビン・シン氏とジェニー・ゾン氏は先週発表のリポートで、中国経済の成長率について、今年の予想成長率を6.4%から6.7%に、来年を6.2%から6.4%に引き上げた。
モルガン・スタンレーの動きは、その他の機関と異なる。ドイツ銀行のアナリストは最近、中国経済の予想成長率を引き下げ、ここ3カ月で2度目の下方修正を行った。国際通貨基金(IMF)が先週、中国に関する予測を見直した際に唯一調整したことは、2018年に対する見方をさらに悲観的なものへと変えたことだ。ドイツ銀とIMFの2016年予測はいずれも、モルガン・スタンレーに比べ保守的となっている。