スマートフォン市場の二大大手であるアップルとサムスンは長年にわたって激しいライバル関係を続けてきた。「戦争」はまだ収まる気配はない。サムソンは最近、バッテリーを交換して安全が確保されたはずの「Note 7」で発火事故が相次いでいることを受け、同機種の生産の一時中断に追い込まれた。アップルはこの発火スキャンダルに合わせて、なんと携帯電話のバッテリーの「爆発防止」の特許を出願。「アップルのとどめの一突きでサムスンは弱り目にたたり目だ」とネットもこの話題でにぎわっている。
米メディアの報道によると、安全が確保されたはずの改良版Note 7が米サウスウエスト航空の機内で煙を上げ、発火した。幸い飛行機は離陸前でけが人は出ず、絨毯が焦げただけだった。台湾地区でも、改良版Note 7が突然発熱し、煙を上げ、持ち主の「大事な部分」に危うくけがをさせるところだった。さらに米国の13歳の少女も恐ろしい目に遭った。手に持っていたNote 7が突然熱を持ち、指に軽いやけどを負ったのである。
スマホの爆発事件が相次ぐ中、多くの国と組織はNote 7の「禁止令」を出している。サムスン電子は11日、Note 7の生産・販売・交換を一時中断すると発表した。
サムスンのNote 7は、これまで爆発問題を起こした唯一の機種ではない。アップルのこれまでのiPhoneの機種でも、爆発に似た問題が起こったことがある。だが事故が広がらなかったため、アップルによる大規模リコールには至らなかった。
スキャンダル拡大でNote 7は生産停止
爆発スキャンダルを起こし、大規模なリコール、バッテリー交換しての再発売を迫られたサムスンはここ1カ月、薄氷を踏むような思いだったに違いない。だがサムスンのトラブルはさらに拡大している。バッテリーを交換した改良版のNote 7が、再びバッテリー発火現象を起こした。