中国が英国北部振興の鍵となる高速鉄道プロジェクト「ハイスピード2」を手中に収められるかはまだ分からないが、中国企業が英国原子力発電所の建設に参与することは先ごろ決まった。
1987年に大亜湾で原子力発電所の建設が始まった。これは中国が初めて海外技術と資金を用いて建設した原子力発電所で、使用した技術は英国とフランスから取り入れた。それから約30年後に中英仏3カ国は相変わらず原子力発電所で提携しているが、今回は中国とフランスが共同出資して、英国に原子力発電所3基を建設する。ヒンクリー・ポイントを含む2基の原子力発電所はいずれも中国が少数株主、フランスが大株主となり、フランスの技術を採用。3基目となる「ブラッドウェルB」原子力発電所は中国が自主開発した「華龍1号」第三世代原子力発電技術を採用し、中国も英国の発電所の大株主となる。
今、中国の原子力発電技術に興味を示すのは主に発展途上国だ。なぜ中国が英国で原子力発電所を建設することができるのか?その理由は「ブラッドウェルB」を中国の原子力発電技術の「モデル」とするためだ。