(4)人民銀は9月に、中国銀行ニューヨーク支店を米国での人民元決済銀行として正式に認可した。
人民元は国際化の方面で素晴らしい成果を上げているが、中米貿易で人民元決済が占める比率は依然として限られている。このため黄小軍氏は、今後は人民元市場の成長余地は引き続き大きいとみている。SWIFTの統計によると、今年の8月時点で中米貿易での人民元決済比率はわずか2.8%にとどまる。米国の人民元取引量は世界の取引量の9.5%だ。シカゴ商品取引所も人民元先物・オプション取引を開始したが、取引量はまだ多くない。ニューヨーク証券取引所でも人民元をターゲットとするETF・インデックスファンドが見られるようになった。
黄小軍氏はこのほか、「日増しに増える中国の対米直接投資も人民元の米国での使用拡大につながり、米国の個人や機関も人民元を決済通貨として受け入れ始めている」と指摘。今後もより多くの機関が人民元決済を採用するようになれば、人民元の国際化もますますペースが拡大することになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月24日