中国人力資源社会保障部(人社部)の李忠報道官は25日、財政部と全国社会保障基金理事会が共同で作成した投資委託契約を通達したと明らかにした。年内に最初の年金管理機関を選定し、投資運用を開始するとしている。
アナリストは、最初に株式市場に流入する資金は約4000億元規模に上る見込みで、A株市場での運用には厳格なリスク管理がなされるとともに、安定性と流動性の両面が考慮されるだろうとしている。
李報道官は記者会見で、委託機関や投資管理機関の審査規定など関連政策を早急に策定する方針を示した。一部の省ではこれまでに具体案を策定しており、委託投資に向けた計画が出来上がっている。このほか基金のアセットアロケーション(資産配分)や投資商品の設計、投資リスク管理関連についても策定される見通しだ。