また、中国系住民の子供は英国で最も賢いようだ。昨年行われた16歳の子供向け普通中等教育証書(GCSE)テストの結果をみると、5Aの好成績を収めた中国系住民は77%と、インド系の72%、英国全国平均の57%を上回った。
ただ、数十年にわたりこうした成功が知られることはなく、優れた就職のチャンスを得ることもなかった。今では、中国系住民2世が会計士や医者などの専門職に就くのも珍しくなくなり、この点はインド系住民と同じだ。それでも、就職率はわずか57%と、他の不適格なグループよりも遥かに低く、影響力のある校長などの公務員に就く人は少ない現状がある。
高給取りの1割は金融業に携わる。中国人学生は、中国金融専業協会が毎月開く集会でみかけても、中華街の皿洗い場にはいないだろう。『サンデータイムズ』の富豪ランキングには、長期にわたり南アジア人の名前が並んでいたが、今はカプラ・インベストメント・マネジメント創業者の霍焱氏やオーダーメイド家具ウェブサイトMade.comの社長、李寧(Li Ning)氏など数人の中国人もランクインしている。