中国の送電最大手、国家電網公司が日本と韓国、インドを結ぶ国際送電網の構築を模索しているもようだ。日本の産経新聞グループの総合経済情報サイト「SankeiBiz」(サンケイビズ)が4日付けで報じた。
米大手総合情報サービスのエネルギー市場調査部門、ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)が今月1-2日に上海市で未来エネルギーサミット(the future of energy summit)を開催。この会議に出席した中国とタイ、モンゴルのエネルギー政策担当者は、アジア地域の送電網連結のメリットについて、「電力コストを削減できるほか、再生可能エネルギーの利用実現に向けて送電網を柔軟に活用できる」と強調したという。
国家電網公司の張啓平・総工程師(チーフエンジニア)はこの席で、インドや東南アジアなどの電力不足地域に電力を輸出できると意欲をみせた。
同社の王敏副総経理(副社長)は、「アジア地域のエネルギー需要は急速に拡大しており、国際的なエネルギーネットワークにおいてアジアは重要な構成部分になる」との見方を示した。