ロシア政府は近年、極東開発戦略を強力に推進。中露両国は石油天然ガス、農業、インフラ整備などで全面的に協力している。
ロシア極東の専門家は、中露両国の極東開発協力での潜在力は大きいと指摘する。ロシア極東国立漁業技術大学経済学部の准教授は新華社の取材に対して、「中露両国は極東開発で長期的、互恵的な協力メカニズムを共に構築することが可能だ」と述べた。
石油・天然ガス開発が中露の極東開発協力での優先分野だ。中露原油パイプライン第1期は、2011年1月に商業運転を開始。同パイプラインは、ロシア「東シベリア・太平洋(ESPO:East Siberia-Pacific Ocen)パイプライン」の支線で、年間原油輸送量1500万トンに設計されている。今年8月、中露原油パイプライン第2期工事が黒龍江省加格達奇区で始まった。
天然ガス協力については、2014年5月に、ロシアのガスプロムが中国石油天然気集団と天然ガス供給契約を締結。ロシアは契約に基づき、2018年より中露天然ガスパイプライン東ルートを通じて中国にガス供給を始める。ガス供給量は段階的に増加する計画で、最終的に年間380億立方メートルに達し、契約期間は30年の予定。