中国人投資家はカナダ不動産市場への注目を強めている。これは英国のEU離脱後のポンド安と、中国住宅市場の過熱化によるものだ。8日付フィナンシャル・タイムズが伝えた。
英国のEU離脱後、ロンドンの一等地で中国の投資家による住宅購入が増加した。中国人による英国の事業用不動産への投資も、今年拡大する(他国の投資家が撤退を開始しても)。
北京承永情報技術公司(CY Infotech)のプロジェクトリーダー、ロンドン西部のケンジントンに住宅を持つテリー・リー氏は「30年ぶりのポンド安となっているが、中国の不動産市場は過去25年間の絶頂期を迎えている。懸念すべきことがあるだろうか」と話した。
海外不動産ポータルサイト「居外網」によると、中国人投資家による英国不動産への問い合わせ件数が、9月に過去最多を記録した。英大手不動産会社「Hamptons International」は、第3四半期のロンドン高級不動産取引に占める中国人の割合が2.6%に達し、前四半期の1.8%を上回り反転上昇したと表明した。
ロンドンの高級不動産を取り扱うCharles McDowell氏は、「中国の購入者は意欲的で、大金を費やそうとしている。彼らは小型住宅を購入しているが、大きな取引もある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月9日