シンガポールメディアは11月9日、「中国は海外インフラでどのように新たなチャンスを創造するのか」というタイトルの記事をウェブサイトに掲載した。それによると、中国による投資がアフリカやラテンアメリカで広く歓迎され、称賛されている要因の一つは、鉄道、道路、橋梁の建設に重点を置いているためだ。現地の人々の役に立つだけでなく、中国の権力と影響力を顕示することにもなる。アジア、南米、アフリカの広大な大地を股にかけ、砿山と港湾、都市と農村、工場と原材料をつなげている。
筆者がネパールのアンナプルナを通った際にガイドから聞いた説明によると、中国人が出資、建設した辺境地にある1本の道路は、はるか遠くの村と居住区をつないでいるという。英国やフランス、その他欧州諸国が出す大量の資金もネパール政府の予算支援や貧困対策などに用いられているが、ネパール人に最も深い印象を与えているのが中国なのは間違いない。
世界各地で中国人が進めるインフラの建設や計画の規模はかつてないもので、工事に直接関与してチャンスを創造するだけでなく、間接的な「さざ波」効果で企業と個人にも新たな機会をもたらしている。道路の新築は、より多くの交通とビジネスにつながり、鉄道の開通は、多くの企業にとって距離が遠すぎて届かなかった市場へのルートを開く。