英フィナンシャルタイムズは22日、「日本の安倍首相、米国の参加しないTPPは『全く意義なし』と指摘」と報じた。安倍氏の発言は、TPPについて米国を除外した11カ国で協議を進める案に冷水を浴びせた格好になり、中国がアジア太平洋地区でTPPに代わる貿易協定を実現するための障害を一掃したことになる。
HSBCアジア経済研究部門の範力民主管は、「中国は最大の勝者だ。TPPを離脱すれば、米国はアジアの経済だけでなく政治の足がかりも失う。中国は巨大な国内市場を使って、その他の経済国全体を軌道に乗せることができる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月25日