豪政府観光局が7日に発表した最新の外国人観光客に関する調査データによると、9月までの1年内に、中国・韓国・日本を始めとするアジア人観光客の消費が、欧州の観光収入全体の3分の1を占めた。うち中国人客は90億豪ドルの観光収入をもたらした。日本と韓国の観光客も、豪州観光市場で上昇傾向を示している。
中国人客の消費額、目標を前倒しで達成
同調査のデータによると、訪豪外国人客は昨年40豪ドル増(11.5%増)の388億豪ドルの観光収入をもたらした。中国人客の消費額は90億豪ドルを超え、豪州観光業界の2020年の目標を上回った。
シオボ観光大臣は「豪州の観光業の成長率はその他の業界の3倍に達している。豪州旅行が、成長を加速させている。中国人客の年間消費額はすでに90億豪ドルを超えており、当初の目標を上回っている。政府と観光業界は、90億豪ドル達成は2020年と予想していた。このデータによると、目標を4年も前倒しで実現したことになる。目標は達成できたが、中国市場の成長率は現在20%以上となっている。政府は政策推進によりこの成長率をさらに高めていく」と述べた。
日韓の観光客の消費が増加
中国人客の他に、日本と韓国の観光客も、豪観光業の収入に貢献した。両国の観光客の昨年の消費額は16億豪ドルにのぼる。日韓の観光客の「回帰」は、豪州政府・観光業から注目されている。
シオボ大臣は「韓国人客の豪州での成長率は29%に達する。日本人客も再び豪州に注目しており、観光客数が22%増で7年ぶりの高水準になった」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月9日