「供給側の構造改革は、引き算よりも足し算が必要だ」。興業銀行のチーフエコノミストを務める魯政委氏は、工業の供給側改革と違って、農業の供給側改革では供給の質向上、農産物の価格形成システムと政府による買い上げ制度の改革、農村の財産権制度改革などに重点が置かれると予想。市場を上回る価格での買い上げによる在庫圧力を緩和しながら、土地の流通加速を図れば、最終的に農民の所得向上を促進することができると分析した。
今回の会議について魯政委副主任は、供給側改革の新しい含意を理解する必要があると指摘した。実需と潜在需要の把握、有効供給の拡大で、供給システム全体の質を上げれば、需要に対する供給構造の柔軟性が向上すると説明。構造改革を通じて供給側のボトルネックを解消し、安定したマクロ政策政策による需要側の潜在リスク解消を目指すとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月19日