「スペイン経済界には1つの見方がある。『中国市場を開拓できれば、企業は倒産しないはずだ』というものだ」。中国スペイン商会の任美霏エグゼクティブ・ディレクターは22日、中国新聞社の独占インタビューでこう述べた。
任美霏氏によれば、スペイン企業は対中投資について一貫して「楽観」的な態度を維持しており、企業規模は拡張が続いている。このほど上海で開かれた中国スペイン商会の人材招聘会がその証拠だ。
中国スペイン商会の会員数は、ここ16年で50社から500社以上に増加し、うち6割が上海周辺の長江デルタ地域に集中している。2010年以降は、スペインや欧州市場の景気悪化に伴い、海外投資が可能なスペイン企業は中国に視線を向けている。
「ここ数年、多くのスペイン企業が対中投資を模索しており、市場拡張、中国での支社設立などに乗り出す構えだ」と、任美霏氏は語る。中国でのスペイン企業の事業拡大に伴い、中国スペイン商会は今年、既存の食品、金融、法律、自動車部品など業界別のワーキンググループに加えて、建築建材、多国籍企業経営者クラブを新設。公式ウェブサイトのリニューアルも準備している。