六、債務の株式化、新たなサイクルが開始
国務院は10月10日、「企業レバレッジ比率の着実な引き下げに関する意見」と「銀行債務株式化の市場化に関する指導意見」を発表した。これらは中国が企業債務リスクを防止・解消するための重要な政策で、供給側構造改革を進める重要な措置となる。17年前の政策的な債務の株式化(デッド・エクイティ・スワップ)とは異なり、今回は市場を通じたより自由な形で、株式化の対象企業の選択、対象資産の値決め、資金の調達、株式の管理と撤退を行う。また、方向性が明確で、黒字転換する見込みのない「ゾンビ企業」や過剰に生産能力を拡張したり、余分な在庫を増やしている企業の債務の株式化を強く禁止している。