科学技術部はこのほど、「次世代ブロードバンド無線移動通信網プロジェクト」に関する記者会見を開き、「十三五」(第13次5カ年計画、2016-2020年)期に第5世代移動通信(5G)の開発に本格的に取り組む方針を明らかにした。
次世代ブロードバンド無線移動通信網プロジェクトは、2006年に国務院が発表した『国家中長期科学技術発展計画綱要(2006-2020年)』の中で、中長期的な国家戦略として選定した16項目の国家科学技術重大プロジェクトのうちの1つ。3番目のプロジェクトのため「03プロジェクト」と呼ばれる。
「十三五」期間も引き続き03プロジェクトの推進に取り組むとともに5Gの開発に力を入れ、来る5G時代に移動通信分野で世界をリードしていくことをめざす。
工業情報化部(工信部)通信発展司の聞庫司長は記者会見で、「十三五」期間は特に5GとLTE技術の研究開発に注力する考えを示した。5Gについては、◇国際標準化で主導権の確保をめざす、◇5G対応チップや端末、システム、機器の研究開発を概ね完了させる、◇モバイルネットワークやモノのインターネット(IoT)の実用化や融合、イノベーションの推進を支える、◇2020年の5G商用化開始に向けた産業基盤を固める――としている。