1Gから4Gまでの移動通信はいずれも個人向けだったが、5Gは産業向けに軸が置かれる。5G技術が実現すれば、1)ICT端末としての機能を有する自動車「コネクテッドカー」や高速鉄道、2)VR(バーチャル・リアリティー)やAR(拡張現実)、3)モノのインターネット(IoT)が日常生活に浸透する見通しで、接続密度の目標として、1平方キロメートルあたり100万台の端末が接続できる通信環境の整備をめざす。
「十三五」期間は5Gの技術知識ストックと商用化にとって重要な移行期になる。03プロジェクト計画の起草責任者であり、同プロジェクトのチーフエンジニアも務める中国工程院の鄔賀銓院士は、2020年までに中国が新次代ブロードバンド移動通信分野で世界的主導権を握ることに期待すると発言。将来的に通信キャリアが中心となって、通信システムや機器、端末の整備を進めるとともに、ソフトウェアやアンテナ、メーターといった脆弱分野に注力していく見通しだと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月9日