1998年には、中国がアジア金融危機のなかで発揮した機能がダボスのホットテーマとして注目された。似たような状況は数年後にも再び起こり、世界を巻き込んだ経済危機に直面するなか、中国の政府首脳がダボスフォーラムで積極的に情報発信し、世界経済の回復を図る中国の努力が参加者のホットテーマとなった。
2005年は、中国経済が急成長する一方、先進国経済のパフォーマンスが思うように上がらず、中国、インド、ブラジルなど新興国の経済成長が人々の関心を集めた。当時の年次総会の最初のテーマは中国で、会議期間中、中国関連の討論会は6-7回以上行われた。
こうしたブームが2006年も続き、フォーラム年次総会は特別に「中国の台頭」に関する討論会を開き、「中国」が次第にフォーラムで最も盛り上がるテーマとなっていった。
ダボスでの中国ブームが、中国での夏季ダボス会議の開催をシュワブ氏に思い立たせた。