このような時に、「リーダーシップ」が特別に深い意味を持つ。
中国が強調するのは偏狭な政治的行動ではなく、変わりゆく世界の枠組みの中で大国としての責任を負うことだ。
中国の目指す「リーダーシップ」は、「リーダー」を探し求めるのではなく、ある種の自発的で、落ち着きがあり、しなやかさの中に強さのある「力」を構築することだ。
「リーダーシップ」は、空理空論ではなく、実務に励むことだ。権謀術数をめぐらす力ではなく、役割を引き受ける力を意味する。リーダーシップに必要なのは一艘の船だ。同じ船に乗り、力を合わせて困難に立ち向かってこそ、難局を乗り切ることができるのだ。
これが、グローバルガバナンスに提起する中国の新たな考えだ。(筆者:中国国家発展改革委員会国家協力センター・チーフエコノミスト・万喆)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月17日