中国のボールペンのペン先の空白が、太原鋼鉄によって埋められた。この国産化により、中国の産業界はうっぷんを晴らした。
上海の炭化タングステンボール生産メーカーの責任者は、澎湃新聞のインタビューに応じた際に「1本のペンはいくらもせず、ボールは部品で利益が少ない。数は多いように聞こえるが、生産額は高くない。1つのボールの利益は微々たるものだ」と説明した。
ペン先の口金は極めて高い性能を持つステンレス材料を必要とし、切りやすく、加工中に裂けることもないようにしなければならない。これまでペン先の金属は長期的に、生産設備も原材料もスイスや日本などに握られてきた。その一方で、中国はボールの国産化を昔から実現しており、輸出も行っている。
責任者は「中国は50年代にステンレスボールを生産していた。しかし現在の原材料は主に炭化タングステンで、他にもステンレスやセラミックが用いられている。国内のボールペンの需要は年間400億本弱で、各種ボールも400億個弱作らなければならない。そのすべてを炭化タングステン製とし、1個当たりの利益に基づき計算すると、市場全体の利益額は多くても4000万元を超えない」と話した。