2点目として、企業収益というミクロ面でみても、成長株を代表する新経済(ニューエコノミー)の原動力づくりが加速しており、経済モデルの転換によってもたらされる成果に期待がかかっていることが挙げられる。
1月27日までに2016年度の業績見通しを発表した企業数は2360社に上った。中小板、創業板では全社発表済みで、メインボードでは全体の57.2%となった。メインボード、中小板、創業板に上場する企業の2016年度の純利益をみると、それぞれ前年比で+14.6%、+54.4%、+41.4%となり、16年1-9月期の-0.4%、+32.9%、+33.7%から大幅な改善がみられた。全体的にみて、中小板、創業板とも純利益の高い伸びが続いており、中国市場の成長を押し上げる大きな原動力となっていることが分かる。
3点目に、春節明けから年金基金を代表とする長期資金が市場に流入したことが挙げられる。人的資源・社会保障部(人社部)は先月末、2016年第4四半期の記者会見を開き、同部の政策研究司副司長を兼務する盧愛紅報道官が基本年金保険基金の運用投資を開始すると明らかにした。