15年12月31日現在、中国銀行産業の貸出の構成が多様化しており、中でも最大のエクスポージャー(価格変動リスクにさらされている資産)は個人向けローンで、貸出のうち24%を占める。次は製造業企業への貸出で18%、3位は卸売・小売企業への貸出で13%だ。
同報告は、「巨大な銀行システムと高止まりする銀行資金の貸出から、中国が銀行業のリスクの潜在的な影響を受けていることがわかる。シャドーバンキングの急速な拡大や銀行との関わりの増大からもリスク堆積の可能性がうかがえる。だが十分な資本と相対的に高額の貸出損失準備金がこうしたリスクを緩和しており、外貨準備の引き続いての充足ぶりも中国が外部リスクの影響をたやすく受けるはずのないことを示している。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年2月6日