アメリカメディアは2月8日、トランプ大統領が中国と貿易戦争を始める気持ちを固めたようだと報じた。同大統領は、中国懐疑派で有名な人物を経済ブレーンに指名した。アップルの中国生産の停止を呼びかけ、中国製品に45%の関税をかけると言い続けている。
ブルームバーグのウェブサイトは2月6日、トランプ大統領が企業の生産ラインをアメリカに回帰させ、工場を通じて雇用を創出したいと考えていると報じた。同時に、ただそうしたとしても意味はなく、彼が守るべき選挙民の大半が犠牲になると評している。
報道によると、中国の工場の競争力は先進技術のたまものであり、廉価な労働力によるものではないと指摘する。中国はトップクラスのインフラや、熟練技術者、技術的イノベーション(効率的かつ柔軟性のある、最適化された組み立て能力を産む力)を持つ工場を持っている。また、それらには「アジアの工場」といわれる巨大な産業チェーンがある。そして世界各地から集められた部品や原材料を組み立て、変化する世界の消費者の指向に合わせて微調整する。その結果、単なる組み立て業務から更なる付加価値を生むようになった。たとえば工程、デザイン、ブランドなどの分野だ。中国企業が買収した海外のハイテク企業は数多く、昨年の対外直接投資は44%増加した。自動生産に対する投資は一貫して増加している。中国は世界最大の工業用ロボット市場となっており、販売額は1年あたり20%増で成長している。