▽インターネットの力を借りる
ユーザーがネットで「赤ちゃんにぴったりの音の静かなエアコンはないですか」とたずねると、すぐに工場に連絡が入り、工場は静音型イオン送風技術でニーズに対応する。こうして成熟したオーダーメードのオリジナル製品が誕生する。これは海爾(ハイアール)のセントラル空調インタラクティブ工場でみられる情景だ。
2月9日、ドイツのシュレーダー元首相がこの工場を見学し、スマート製造モデルを高く評価した。評論によると、「『インダストリー4.0』の提唱国の元政府トップが見学に訪れたことは、海爾を代表とする中国製造業が世界の注目を集めるようになったことを十分に物語るもの」だという。
国家行政学院情報技術部の丁文峰部長は取材に答える中で、「『インターネットプラス』はスマート製造の実施における重要な支えであり、次世代工業革命のシンボルマークだ」と述べた。
実際のところ、すでに2015年に中国は「インターネットプラス」と「メイド・イン・チャイナ2015」とによる計画の青写真を提起し、これは中国経済のモデル転換・バージョンアップの必然的な選択になるとみられた。「メイド・イン・チャイナ2025」では、「製造業分野におけるインターネットの応用を深化させ、インターネットと製造業との融合発展のロードマップを制定する」とされた。「1+X」計画体系の中では、「情報産業発展の手引き」により情報化と工業化のハイレベルの融合のためにさらに具体的な方向性が打ち出された。