中国から今外資が大量に流出しているのだろうか?
報告によると、海外からの投資環境の最適化に力が入れられている。開放度が一層拡大されれば、中国は海外の投資家にとって最も魅力ある投資先となるに違いない。
全国人民大会の代表を務める、娃哈哈集団の宗慶後・董事長兼総経理は、「中国経済の発展のポテンシャルは大きく、外国の投資家にとっては依然として魅力がある。海外からの投資環境を最適化し、クオリティの高い外資を引き込めば、中国経済、特に実体経済の新たな発展を推進することができる」との見方を示す。
どの国の外資も、経済発展の水準や産業構造の変化によって流入したり、流出したりするものだ。張小済氏は、「中国はすでに、『外資の呼び込み』から『外資の選択』の段階に入っている」と指摘する。高性能、高品質の商品、サービスを提供することや中国の消費市場を重視している外資系企業は、対中国投資が適している。
経済学者の張燕生氏は、「新たな時期に入り、外資を呼び込むためには新たな思考パターンが必要」と指摘する。報告は、高基準、高水準の自由貿易試験区が11ヶ所設置され、外資の呼び込みの「制度の高地」が構築されるとしている。その他、産業発展の長期的計画を少しでも早く策定し、的を絞って、段取り良く、産業の開放を推進し、世界のバリューチェーンにおける中国の地位を向上させなければならない。